日干支は、その人自身を表すものです。
この日干支で、だいたいその人がどんな人なのかがわかります。
四柱推命は見るところが多く、情報量もたくさんなので難しいと思うかもしれません。
まずは日干支をチェックすることから始めましょう!
日干支を深掘りして性格・特徴をよむ方法
甲午の場合
例えば日干支が甲午の場合。
甲午の特徴は、真夏の太陽の下に立つ木のように、葉っぱが茂りイキイキとしていたり太陽の光を浴びてのびのびしているように、おおらかで、堂々としています。
南の国の、ヤシの木のようなイメージです。
楽天的で、明るく、緩く自由に生きたい人ですね。
木(甲)が火(午)の燃料になると考えると、人のために尽くすのが好き、人に何かをやってあげるのが好きと考えられます。
自分のことを後回しにして、人を優先するようなところもあるでしょう。
穏やかに見えますが、火の要素を持っているので、意外と短気だったり、カッとなりやすい面もあります。
また、太陽に照りつけられすぎると、水分がなくカラカラになってしまいます。
ちょっと抜けている人だったり、体力の消耗が激しいとか、持続力に欠けるというところもあります。
甲の後ろにつく、午からは蔵干が出てきます。
午であれば、丙・己・丁の3つの干を持っています。
日支にはこのように蔵干が2つ、もしくは3つ隠されています。
命式を作る時は、生まれた時間を元に、この中から一つ選んでいるということですね。
ただ、時間帯によって丙から己、己から丁へスパッと切り替わるものでもないです。
季節がじわじわ切り替わっていくのと同じで、火から土の気にじわじわと移り変わっていきます。
甲午の人であれば、丙と己、丁の要素全てを持っているということです。
この干を通変星に置き換えると、どんな性格なのか?どんな価値観を持った人なのかがわかります。
甲午の人は食神、正財、傷官の3つの要素を持っているということになります。
楽しいことが好き、楽観的。
でも利益をちゃんと考えたり、お金にはうるさい、シビアな面がある。
人間関係を大切にし、深く狭い交友関係を好む。
見た目は明るく見えても、意外と神経質でメンタルは弱め。
気にしいな人。
というような感じになります。
食神、正財、傷官なので、どちらかというと外向的。
自分の思いを伝えたり、思ったままをそのまま口にする発散型です。
人とコミュニケーションを取ることを重視するタイプの人だということがわかります。
このように、「甲午」という干支だけでも、だいぶその人の性格が見えてきます。
辛巳の場合
では、日干支が辛巳だった場合。
辛巳の特徴は、熱を帯びた石、宝石ですから見た目が落ち着いていても、触れれば火傷するような存在です。
優しそう、穏やかそうな印象でも、中身は短気だったり闘争心強めです。
宝石ですから、放っておけない気になる存在として、周りから声をかけられやすいですが、簡単に人に気を許しません。
火が金を溶かすので、自分で自分を溶かすように、少し自虐的な部分もあります。
面倒な方を選んで、あえて自分を傷つけるようなことをする人とも言えます。
でも、「辛」は十回立つと書きますし、忍耐力は強めです。
簡単に弱音を吐く人ではないでしょう。
金も火も理論、理屈っぽいですからあまり情に流されることはなく、現実的です。
霊感、直感力が冴えていて、人の気をキャッチしたり、スピリチュアルな才能を持つ人でもあります。
巳が持つ干は戊、庚、丙です。
これを通変星に置き換えると、印綬、劫財、正官です。
印綬、正官を持つことから、品のある人、スマートに見せることを心がけるタイプだと言えます。
無茶な冒険をしたり、なんでもすぐに飛びつくようなタイプではないことがわかります。
冷静で、いったんじっくり考えてから答えを出す人です。
そして、劫財があるので損をしたくない、無駄なことはしたくないという気持ちも強いでしょう。
人間関係は当たり障りなくこなし、協調性があるように見せるのもうまいです。
印綬、劫財、正官なので、どちらかというと内向的で、自分の中に溜め込むタイプです。
我慢が多かったり、慎重になりすぎてしまう傾向もありますね。
庚辰の場合
では、庚辰の人の場合。
春の湿った土、山から出てくる金ですから、庚の中でも柔軟性があったり、そこまでピリッとした強さを感じさせません。
冷たく冷えきった金ではないし、熱を持った熱い鉄でもないので、金が本質だけれど表だったキツさがありません。
でも、庚辰は魁罡星ですから、パワフルな人です。
こだわりを持っているものに対しては、絶対に譲れない!!という頑固さが出ます。
そして、辰という架空の動物を味方につけていると考えると、人を驚かせるくらいのパワーを持っていたり、不思議な魅力があります。
人とは目の付け所が違ったり、やることのスケールが違うでしょう。
平凡な環境、安定的な生活を送っていると、鉄が錆びてしまいますから、日々切磋琢磨できる環境に身を置いた方が良い人です。
怪我をしたり、体に傷を負ってからの方が、本領を発揮できるという特徴もあります。
辰が持つ干は乙、癸、戊。
これを通変星におきかえると、正財、傷官、偏印。
偏印、傷官なのでアーティスト気質ですね。
感覚派で、独自のセンスがあります。
正財があるので、心配性で慎重派な面もあります。
レールに沿って生きていくよりも、自分の感覚優先で生きたい気持ちが強いけれど、家庭的な要素も持っています。
自分の身近な人を守りたい、絆を大切にしたい人でもあります。