2021年は辛丑の年
2021年は辛丑の年となります。
四柱推命では、一年の切り替わりが1月1日の元旦ではなく、2月の節分となります。
2021年は2月3日からスタートします。
辛は金の陰の星。
自然界のものに置き換えると宝石です。
綺麗なイメージ、キラキラした感じに見える辛ですが、「辛」という字をよく見てください。
辛い(ツライ・カライ)とも読めます。
辛の星が持つもう一つの意味は、辛抱・辛口・辛苦・辛酸・辛うじてなど過酷な状況です。
辛という字は、十回立つと書くように辛抱強く、転んでも何度でも立ち上がる、少々のことではめげません。
つまり、辛の年は
辛抱強く辛さを乗り越えていく
困難に立ち向かう
強い意志を持って突き進む
がテーマとなります。
また、辛の別号は「新」です。
新しいという意味も持つので、2021年は新しい段階に進む、変化、現状を壊す、過去をリセットする、綺麗さっぱり捨て去るのようなことが予想できます。
そして、丑の星ですが、丑は万物が芽を出そうと必死に土を押し上げている状態を表しています。
冬から春に向かっていく時期の星です。
ゆっくりゆっくり時間をかけて、進んでいくというのが丑の特徴です。
粘り強さ、着実、スロースターターなどの意味もあり、丑の星を持つ人はマイペースです。
丑という字は、「かがむ」とも読みます。
かがむとは、腰や膝を折り曲げて姿勢を低くすること。
高くジャンプをする前に、縮こまって勢いをつけるような状態です。
また、丑の左に糸へんをつけると「紐」という字になります。
紐でつなぎ止めるというイメージから、丑年というのは
芽が出そうでなかなか出ない
進みたいけど紐でつなぎとめられるように、思うように進めない
のような状況になります。
辛と丑が揃うと、新しい状態に進みたいけれどつなぎとめられるような、食い止められるような邪魔が入りやすい。
すぐに変わることはできないけれど、確実に変化に向かっていく年だと考えられます。
過去から学ぶ傾向と対策
この世は全て陰陽でできています。
だから人生にも波があって、良い時もあれば悪い時もあるのです。
四柱推命でいうと、十干という10個の星と、十二支という12個の星がぐるぐる巡って、60年という周期で同じ干支が繰り返されています。
だから時代は繰り返されるし、アップダウンがあって良い時もあれば辛い時もあるんですね。
時代は繰り返されているのだから、私たちは過去から学ぶことができます。
過去を知れば、未来がどうなるのか?傾向がわかり、そしてどうしていけばいいのか対策も立てられたり、心構えができます。
では、過去の辛の年を振り返ってみましょう。
10年前の辛の年は2011年
2011年は、辛卯の年でした。
2011年といえば、多くの方の生き方や意識が変わった東日本大震災が起きました。
3月11日に大地震が起きたことで、世の中の流れがガラッと変わり、自粛ムードなどイレギュラーな展開となりました。
また、2011年はなでしこジャパンが初の世界一を取るなど新しい流れが生まれた年でした。
やはり、辛の年というのは、全く新しい流れが作られることがわかります。
リセットされる、強制的に変わることを余儀なくされる年なんでしょうね。
20年前の辛の年は2001年
2001年は、辛巳の年でした。
辛巳は異常干支の一つで、他の干支に比べると異常性が出やすい星です。
2001年を振り返ると、わかりやすいですが色々なことが起きた1年でした。
小泉内閣の誕生。
皇后陛下の雅子さまが、愛子さまを出産。
9月には、アメリカの同時多発テロ。
狂牛病問題もこの年に起きています。
新しい内閣の誕生や天皇家の後継者問題の中で、愛子さまが生まれたことなど、スタートの年でもあり、同時に異変が起きやすい時でもありました。
30年前の辛の年は1991年
1991年は、辛未の年でした。
バブルが崩壊した後で、失われた10年の始まりと言われたのが91年です。
また育児休業法が制定されるなど、新しい試みがスタートしました。
何かが壊れて、新しく始まるという辛の特性がはっきりと出ていた年ですね。
12年前の丑年は2009年
丑年についても、振り返ってみましょう。
丑は十二支なので、12年に一度巡ってきます。
12年前の丑年は、2009年でした。
この年は、新型インフルエンザが流行しました。
丑も、何か新しい流れを起こす力がありますね。
24年前の丑年は1997年
1997年は、大型企業の倒産や銀行破綻が相次ぎました。
この年を表す漢字は、「倒」だったそう。
日本がワールドカップ初出場を決めたのも、この年でした。
倒すには、大手企業の倒産と、敵を倒すという両方の意味が込められていたんでしょうね。
他にはポケモンブームも97年のことでした。
衝撃的な事件としては、神戸の連続殺傷事件、ダイアナ妃の事故死などがありました。
36年前の丑年は1985年
1985年にはNTTが誕生。
日航ジャンボ機の墜落事故などがありました。
85年からいじめが急増したようで、いじめ自殺元年となったそうです。
辛丑の年は優しくないけど新しい時代の幕開け
過去を振り返ってもわかるように、辛と丑の組み合わせというのは、苦しい状況の中でも何か光が見えます。
土の中から金が掘り起こされるように、
何か新しいスタートをきる
時代の切り替わり
総入れ替えの年となる
と予想できます。
もともと「辛丑」の星には、芯がしっかりしている・妥協しない・頑固・強い意志・本心を表さないのような意味があります。
穏やかに見えて、中身が強い星です。
だから辛丑の年は、優しいことばかりじゃない。
辛さもある。
でも、乗り越えられる!
辛は辛抱の星なので、辛抱ということは耐えられるんです。
崩れてしまうのではなく、なんとか踏ん張って次の段階に進む1年になるでしょう。
四柱推命でみる2021年の流れ
四柱推命では、2021年2月3日から新年度がスタートします。
まず2月・3月は金のエネルギーが強くなる月。
2月は庚寅の月、3月は辛卯の月ですが、2021年の干支が「辛丑」なので、年も月も金の星が並ぶことになります。
改革、一掃する、新しい流れが起きやすいでしょう。
目に見える変化がありそうです。
4月になると、壬が来るので「辛」は「壬」に洗われて輝くことができます。
4月から少し流れが落ち着くかもしれません。
7月は2021年の中でも、ターニングポイントとなりそうです。
7月の干支「乙未」と2021年の「辛丑」が、天戦地冲の関係となるため、運気は不安定に。
相反するのものぶつかり合って、火花が散るような時です。
驚くようなことがあったり、破壊が起きるような流れになることが考えられます。
10月・11月は土の五行が巡ってきます。
辛にとって、土はあまりいらないもの。
土に埋められてしまうと、宝石は輝けません。
そこから考えると、10月・11月は何かしら困難なことが起きやすい、厳しい流れになるかもしれません。
1年の変わり目は節分なので、2022年1月までは2021年の運気が流れていますが、2022年1月は「辛丑」の月です。
年と月で辛丑が揃うので、律音となります。
ここで大きくリセットされる、最後に何かガツンと来るような出来事があって、2021年は幕を閉じることになるでしょう。
2021年の運気に乗るコツ
こうやって聞くと、来年まだまだ不安な感じがするかもしれません。
今年とあまり状況は変わらないのかな?と、落ち込む人もいるかもしれません。
でも、10年前の辛の年を思い出してください。
2011年に大きな地震が起きて、そこで色々と世の中の流れが変わりました。
家族や仲間の絆を大切にする意識が芽生えたり、働き方を考え直すきっかけにもなりました。
誰もが、自分の人生にもっと真剣になろうと意識が変わったように思います。
もっと、自分の好きなことをやろう!と起業ブームもこのあたりから盛り上がり始めました。
2011年から起業した、個人でビジネスを始めた、という人も多いですよね。
私もその一人です。
そうやって、目覚めていく、自分の人生に責任を持つ人が増えるのが辛の年なのではないでしょうか?
今コロナによって、10年前と同じような変化が訪れています。
当たり前だったものが、当たり前ではなくなってしまいました。
辛は「新しい」という意味を持ちますから、2021年は全く新しいスタートを、みんなで一斉に切ることになるでしょう。
西洋占星術では、2020年12月22日から風の時代に突入するとされています。
東洋の占いでも、西洋の占いでも節目を迎えているのですから、新しい時代に入っていくことは間違いありません!
必要以上に悲観せず、変化を楽しんでいくことが運気の波に乗る秘訣です。
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