ツイてない、良いことないと思うのは気のせい?
気のせいという言葉がありますが、気とは
「心の動き、状態を総合して捉えたもの・精神」という気持ち的な意味と
「見えなくても、身のまわりに漂うと感ぜられるもの」という意味があります。
気のせいとは、勘違いという意味ではなく、
目に見えないけれど、漂っているもののせいという意味なんです。
私たちは、天から降り注ぐエネルギー(気)と、大地のエネルギー(気)の中で生きています。
四柱推命で言うと、天から降り注ぐエネルギーというのが、十干です。
そして、季節や時間を表す十二支が、大地のエネルギーです。
毎日毎日違う五行の気に切り替わり、私たちの体や心に影響を与えています。
1年間を通して太陽は移動していきますが、それは四柱推命でも使っている、二十四節気に当てはまります。
立春からスタートして、冬至と夏至で陰陽が逆転する。
このように、陰陽五行のエネルギーというのは、生きていく上で切り離せません。
四柱推命で使う万年暦では、陰陽五行の十干・十二支が365日順番に巡っています。
毎日木・火・土・金・水のエネルギーがグルグルと巡り、切り替わっているということです。
この「気」が、私たちの体や心に影響を与え、運気を作っているんですね。
2024年の「甲辰」が与える影響
2024年は「甲辰」の年です。
甲は陽の木。
辰は木を含んだ陽の土です。
湿り気があって、木によく栄養を与える土となります。
つまり、木のエネルギーが漂う1年ということですね。
木のエネルギーが必要な命式の方にとっては、発展期・開運年になります。
逆に、木のエネルギーがあまり必要ない命式の方にとっては、迷走期・混乱期となるでしょう。
具体的に、木のエネルギーが必要な命式というのは
例えば
土がたくさんの命式。
木は土を剋す関係ですから、不動の土が木のエネルギーによって刺激を受け、流れが良くなります。
行動できるようになったり、責任感がアップしたりする年になるんですね。
土が本質の方から見た木の位置は、官星なので仕事の年、結婚の年、家族やチームを大切にできる年と言えます。
他にも、水と火のぶつかり合いが激しい命式の場合は
木が間に入ってくれることで、通関と言ってぶつかりあいを緩和してくれたり、
火が弱い命式の場合、木生火で火にパワーをもらえることになります。
2024年がアンラッキーだと感じる命式
木の五行を必要としない命式の場合、2024年は不調を感じやすくなります。
例えばこのような命式の場合。
午月生まれの「丙」で、月令を得てパワフルな火です。
時支にも午があり、日干「丙」はしっかりと支えられます。
年干にもう一つ「丙」もあって、より暑さを増します。
日干の両隣には「甲」があり、木生火で「丙」の邪魔をしません。
火を抑えるものがないということなので、よく燃え上がります。
午寅戌の三合も成り立ち、火がかなり旺盛な命式です。
そこに、2024年の「甲辰」のエネルギーが流れ込んだらどうなるでしょうか?
燃え盛るような命式に対して、木の五行は邪魔になります。
より乾燥や熱が増し、トラブルの元になったり、体の不調として現実に表れることになるんですね。
甲辰の「辰」と日支「戌」は、冲の関係です。
三合の結束が弱まると言っても、午が2つありますし、ほとんど火が弱まることはありません。
冲の要素は、破壊や流れを止めるものなので、
火がより強まって暴走してしまう+
人と衝突したり、壊したい気持ちが増す
ことになります。
丙から見た甲は、通変星「偏印」が出ます。
冒険心が強まる、変わったことをしたくなる、今まで興味のなかったものが突然気になり始める。
精神的な辛さから、心理的な分野や精神世界・スピリチュアルへの興味が強まるという年にもなります。
不調の中で、新しい可能性が芽生えたり、自分と向き合って気づきを得る場合もあるということですね。
運気の流れを知っておくと楽になる
流年運は1年おきに移り変わっていきますから、ずっと不調が続くわけではありません。
「甲辰」の年が終われば、次は「乙巳」の年になり、今度は陰の木と陰の火のエネルギーが流れ込みます。
また全然違った、気の流れが起こるということですね。
今年や今月は、何の五行が漂っているのか?がわかると、自分の好調・不調な時期を知ることができます。
うまくいかない理由や、調子が出ない理由がわかれば、少し休もうと思えたり、気が楽になりますね。