生年中殺の人
生まれた年に天中殺を持つ「生年中殺」の人は、親元を早くに離れないと、運が開きにくいという特徴があります。
年柱は、親や先祖などを意味する柱だからです。
親にも家族にも頼らず、自立して生きていく宿命を持っています。
成人してからも、実家暮らしだったり、親から経済的援助を受けていると、運気が落ちてしまいます。
結婚後、親と同居するなども避けた方が良いでしょう。
親の影響を受けないところで、再スタートすることで、幸せになれる人なのです。
親や家族に頼らないと言っても、絶縁した方が良いという意味ではありません。
「親に言われたから、こうする」「親が喜びそうだから、こっちを選ぶ」のような、親や家族の意見を参考にして、動かない方が良いということです。
自分の意思で決めて、親や家族に振り回されないこと、依存しすぎないことが大事なのです。
実際の鑑定で、不運なことばかりが起きると相談してくる方は、生年中殺持ちなのに、親と同居している場合が多いです。
偏財や印綬の星がない人
偏財は「父親」を意味し、印綬は「母親」を意味する星です。
この通変星を持っていない人は、父親や母親と縁が薄い人生となります。
特に、年柱に傷官と劫財が並んでいる場合は親が離婚しやすい、親元を早くに離れるなどの傾向があります。
また年柱に、比肩がある場合は親よりも兄弟、姉妹と縁が濃くなるでしょう。
日座中殺の人
日座中殺は、60干支の中で2つの干支しか該当しません。
「甲戌」と「乙亥」を日柱に持つ人が、日座中殺となります。
日座中殺の人は、家庭運や結婚運に難ありという宿命を持ちます。
組織や枠組みに入らなくても、ひとりで生きていけるような能力を持っている人なので、家庭という場所も不安定になる宿命です。
両親と子供がいて、穏やかな家庭。
夫が大黒柱になって、家族を支える。
そういった場所を、持つことが困難になります。
日座中殺をもつ人は、世間一般でいう「普通の家庭」を目指さない方が良いでしょう。
「甲戌」が日干支であるムロツヨシさんは、幼い頃に両親が離婚してからは、親戚に育てられたそうです。
親権は父親にあったそうですが、父親が別の家庭を持ったため、一緒に暮らすことはしなかったそう。
珍しいケースではありますが、このように日座中殺の人は、家庭運が不安定で両親との縁も薄くなります。
年柱の十二運が養・衰・病・死・絶を持つ人
年柱の十二運によっても、親との縁がわかります。
養の人・・・親との縁が薄く、早くに親の手を離れる傾向があります。
親と死別したり、養子となって家を出るようなことも。
親の代わりに、兄弟姉妹を養うことになる人もいます。
衰の人・・・親や先祖との縁が薄い人です。
親以外でも上司や先生など、目上の人からサポートしてもらうことが少ないでしょう。
引き立て運がないので、自力で道を切り開いていく必要があります。
幼少期から成人するまでの期間、苦労が多くなります。
病の人・・・親との縁が薄かったり、先祖からの徳が期待できません。
親から何か受け継いだり、譲り受ける財産などがありません。
何事においても続ける力が弱く、幼少期から成人するまでは運気が停滞しやすいです。
死の人・・・早くに親を亡くしたり、家出をするような状況になりがちです。
親からの援助が薄く、幼少期は苦労が多くなります。
先見性があり、柔軟な人なので親元を離れてからの方が、挽回できるタイプです。
絶の人・・・親や兄弟姉妹などがあてにできません。
家庭だけでなく、社会から孤立しやすく、早いうちから独立独歩の道を歩み始めます。
安定しにくく、居場所を転々とする傾向があります。
生活に落ち着きがありません。
親孝行しなくちゃという思い込みを持っていませんか?
生まれつき親と縁が薄い人は、無理に親と仲良くなろうとしなくても良いのです。
育ててもらったのだから、親孝行しなくちゃ!というのが世間一般の考え方かもしれません。
自分が親の老後の面倒を、見なきゃと思う人も多いですよね。
でも、無理に親に歩み寄ろうとしなくても良い人もいます。
親と縁が薄い命式を設定してきたことにも、意味があります。
親に頼らず、生きていくことを望んで生まれてきたり、親との確執から学ぶこともあります。
無理に、親のことを許したり、感謝する必要はありません。
嫌なら離れてもいいし、関係改善のために努力しなくてもいいのです。
親子だからといって、必ず分かり合えるわけではありません。
離れて暮らすことで、幸せになれる人、開運できる人もいます。