最近辛のお子さんについての相談が多いので、今日は本質が辛の子供について、四柱推命でみていきます。
これまで親子鑑定や、お子さんの鑑定依頼を受けてきた中でも、日干「辛」のお子さんが一番多かったです。
辛のお子さんは十干の中でもダントツで、子育て大変だと思います。
私の周りの辛の人を見ても、
親とあまり仲良くする気がない
親子の間に壁があるけどそこまで気にしてない
という人が多いです。
日干が「辛」の人の特徴
辛の人は、繊細だけど強いです。
あまり人に媚びないし、自分の信念を曲げないところがあります。
だから、辛の子を持つ親からすると、わかりにくい子・冷たい子・変わってる子にみえてしまうのでしょう。
芯が強いが故に、親と分かり合えず、親を悩ませることになります。
だけど、辛の子供からすると
「私にかまわないで!」
「私の世界を壊さないで!」
が、本音。
辛は金の陰の星ですが、五行の中でも金はクール、現実派、理屈っぽい星です。
自然界のものに置き換えると、金の陰なので宝石。
ガラスや小さな刃物です。
そこからも繊細さや、神経質だったりプライドの高さが窺えます。
「辛」という漢字からしても、ツライ・からいと読むように、ピリッとしてる感がありますよね。
十回立つと書いて「辛」なので、辛抱強かったり、芯が強いというのが本質です。
辛の子供たちは、みんな自分の世界を持っています。
こだわりが強く、別にみんなにわかってもらえなくても自分が気に入ってるなら、それでいいというタイプなのです。
辛の後ろにつく十二支によって性格は変わる
辛のなかでも、後ろにどの十二支がつくかで、特徴や性格が変わってきます。
辛がつく干支は、全部で6つあります。
未というのは土の五行です。
夏の土で、火の性質を含んでいるため、乾燥している、サラサラとした土です。
乾燥した土と、宝石の組み合わせですから、土から顔を出したり、土がかかれば見えなくなってしまいます。
辛の中でも控えめで、引っ込み思案になったり恥ずかしがり屋な傾向が強くなります。
いつも後ろの方にいて、遠慮がちなタイプです。
乾いた土ですから、サラッとしていてあまり執着心がありません。
土に埋まってしまうと、自分が出せなくなるので、鬱っぽくなったり悩みやすい子でもあります。
小さなことにも、ストレスを感じやすいでしょう。
辛と未の組み合わせから出る十二運は、衰です。
子供の頃から落ち着いていて、冷静、おじいちゃん・おばあちゃん子になる人も多いかもしれません。
巳は火の五行で、季節は夏です。
火の陰なので、ろうそく、ランプ、灯火です。
宝石の横に、小さな火があるという干支なので、相剋の関係になっています。
火が金を剋すので、自分で自分を溶かすというちょっと自虐的な干支です。
だから辛巳の人は、冷静さの中に熱っぽさも秘めています。
普段は全てを見通すように、冷静に物事をみていますが、嫌だと思ったら顔に出たり、カッとなる短気な面もあります。
大人びた子供ではあるけれど、感情的な子供っぽさも時々出るので、どっち?!と思われやすい子です。
金も火も理論的な星ですから、あまり情に流されず、人とのコミュニケーションも淡白です。
でも周りからは気になる存在、魅力的な人に感じられることが多いでしょう。
好きなことには時間を忘れて没頭するタイプです。
感情的にあれこれ口うるさく言われると、イラッとして冷たい態度を取ることも。
辛巳は異常干支の一つで、霊感が強いタイプでもあるので、人とは視点が違ったりしてわかりにくい人だと思われやすくなります。
卯は春の草花、木の五行です。
花をハサミで切る、という干支の組み合わせなので攻撃性を秘めています。
刃物としての役割が強い、辛ですね。
冷静で、感情に流されない辛ですが、卯とセットになると衝動的に行動するようなタイプとなります。
咲いている花を切ってしまうのですから、結構頑固で、こうと決めたら譲らない部分が強いです。
思い通りになるまでは、絶対に諦めない、ひかない子になるでしょう。
意外な行動に出たり、周りを驚かせるなど、周りに刺激を与えていく存在となります。
効率重視で、無駄を嫌う傾向もあります。
自分が納得いかなければ、親が何を言っても聞かない、無視する!という子でしょう。
辛卯の子は、親があれこれ言わなくても自分で決めてさっさとやるようなタイプです。
独自のルールがあって、それを邪魔されたくない気持ちもあるので、黙って見守ってあげる方が良いですね。
丑は土の五行ですが、この土は水を含んだ冬の土となります。
水分を含んだ土なので、ドロドロしていて重さがあります。
その土と宝石の組み合わせですから、泥の中に宝石が沈んでしまうような、なかなか個性を発揮できない辛になります。
クールで冷静な辛の中でも、一番雰囲気が柔らかく、控えめになりますね。
おとなしく、慎重派です。
辛と丑の組み合わせで出てくる十二運は養なので愛されキャラとなります。
愛らしい雰囲気で、人を惹きつける魅力があります。
丑はドロドロした重い土なので、埋められてしまうと苦しくなるように、悩んだり鬱っぽくなりやすい傾向があります。
執着心が強かったり、思い込みが激しい面もあるでしょう。
多くの才能を秘めているタイプですが、才能開花までに時間がかかります。
外見は大人しいけれど、本質は辛ですから、譲らない頑固な面ももちろんあります。
表には出さないだけで、好き嫌いははっきりしています。
芸術家肌なので、そういった才能を発揮できるような環境を作ってあげると良いですね。
亥は、水の五行で真冬の冷たい雨、小さな小川などです。
辛は水で洗われることで輝きますから、宝石に雫が落ちて光り輝くように、見た目の美しさが際立つ干支となります。
辛亥は異常干支の一つで、見た目の異常が出やすいという特徴があります。
身長が高い、手足が長い、目が大きい、鼻が高いなど外見に特徴的な部分が出やすいです。
容姿が整っているので、モデルとか、芸能人向きですね。
実際、辛亥の芸能人には、福士蒼汰さん、藤木直人さん、仲里依紗さん、菅野美穂さんなど見た目が華やかな方が多いです。
金と水の組み合わせなので、辛の中でも情緒豊かなタイプとなります。
感覚的なセンスが優れているでしょう。
美しいものが好きだったり、ファッションに早いうちから興味を持ったり、おしゃれな子になります。
目立ちたがりだったり、自分が注目されて当然!と思っているところも強いかもしれません。
人を喜ばせたり、楽しませたりするのも好きで、サービス精神旺盛です。
金と水で、邪魔になるものがないので、ちょっとワガママだったり、自信満々すぎることもありそうです。
酉は金で、秋の五行です。
酉も自然界のものに置き換えると、宝石となるため、辛酉という干支は金と金、宝石が2つという組合せです。
金がふたつなので、存在感抜群。
プライドも高く、品があります。
堂々としていて、子供の頃から一目置かれる存在となります。
冷静で、辛の中でも一番クールさが際立ちます。
現実主義で、地に足のついた生き方を好むでしょう。
後先考えず突っ走ったり、何でもかんでもやってみようという人のことを、冷めた目で見ています。
親や先生の言うことは割とよく聞きます。
褒められると伸びるタイプです。
結果を考え、よくわからないものや自分が信じられないものには手を出しません。
冒険心はあまりないですね。
リスクはなるべく避けて、安定を選ぶタイプです。
壁にぶつかっても、人の手を借りずに自分で解決したい気持ちが強いです。
失敗したくないし、失敗している姿を人に見られることもストレスになります。
負けるのが嫌いなので、競争意識が強いですが、始めから計算して、勝てそうな勝負にしか挑まないような傾向もあります。
6つの干支を見てきましたが、日干が辛といっても後ろにつく十二支によって、性格、特徴は少しずつ変わってきます。
共通して言えるのは、繊細で、プライドが高く、頑固だったりこだわりを持っている子ということですね。
衝突しやすい親子ランキング
命式内の他の柱の星とのバランスもありますが、衝突しやすい親子の組み合わせをあげると…
親の日干×子供の日干 |
庚×辛 |
丁×辛 |
戊×辛 |
己×辛 |
辛の子を持つ方は、うちの子大丈夫かしら?
と悩むことが多いですが、過剰に干渉しすぎないこと!
辛の子とは、適度な距離感が大切です。
子供の命式に、印星や財星がなければ父母との関わりは薄くなります。
壁ができやすく、聞く耳をもたなかったり、親を慕うタイプではありません。
辛の子が好きなことを見つけたら、それを存分にできるような環境を整えてあげましょう。