2月4日から癸卯の年(2023年)がスタート
2月4日11時42分に節入りして、癸卯の年がスタートしました。
癸は陰の水で、雨や小川、小さな水、水たまりのように下に溜まっていく水を意味します。
昨年2022年は壬の年で、海だったので、スケールが狭まることになります。
雨を求める命式の人は、今年が飛躍のチャンスです!
乾燥している木や土の方、水が本質だけれど、水が弱めの人は恵みの雨となります。
反対に、火が弱い人、冷たい命式、水が多めの命式の人にとっては低迷期となるでしょう。
十干別2023年の運気
では、具体的な運気を十干別に見ていきましょう。
ご自分の日干の五行をチェックしてください。
命式の日柱の干が自分の本質です。
自分の60干支を調べたい場合は↓
甲・乙の人
日干が、木の五行の人。
水生木で、水によって木が生み出されます。
昨年も水の年でしたが、陰陽が違うと働きも変わってきます。
陰の水である癸の方が、木を育てる力があります。
壬だと木を流してしまうので、漂流するようなことになってしまいます。
昨年は色々冒険したくなったり知識欲が強くなったものの、あっちへフラフラ、こっちへフラフラ地に足のつかない感覚や、迷ってしまうことがあったと思います。
今年の癸の方が、木の成長を優しくサポートしてくれるでしょう。
物事の進みがスムーズになるなど、やりやすくなります。
陽の木である甲の方は、木に雨が降り注ぐような年なので、色々なところから恩恵を受けやすいでしょう。
誰かからのアドバイスで悩みが解決したり、昨年答えが出なかったことがスッキリしそうです。
女性は結婚を決意する人も多くなりそうです。
男性は、年上女性がキーパーソンとなり、助けられたり、ヒントをもらえます。
甲の方は、人からあれこれ言われるのが苦手で、自分のやり方でやらせてくれ!と思いやすいですが、今年は、ちょっと人の話に耳を傾けてみると良さそうです。
春、夏、秋生まれの甲の人たちは、割と調子が良いですが、冬生まれの方はモヤモヤが多くなるかもしれません。
冬の木に癸の雨はあまり必要ないからです。
悩んだり、体の不調を感じやすい年になりそうです。
悩みすぎたら、頭よりも体を動かすと良いでしょう。
陰の木である乙の方も、草花に雨が降り注ぐ年なので、受け取るものが多くなります。
水で根腐れしないよう、受け取ったら外に出す習慣もつけると良いです。
インプットとアウトプットのバランスが、大事ですね。
色々なことへの興味関心が湧いてきて、勉強してみたくなったり、挑戦したくなります。
普段選ばない方をあえて選んでみると、才能が開花したり、新しい扉が開くでしょう。
困った時は、甲の人や丙の人の話を聞いたり、助けを求めてみてください。
甲の方同様、冬生まれの乙の人は、スランプに陥りやすいです。
冬の草花に雨が降ると、萎れてしまいます。
困ったときは哲学の本を読んでみたり、精神世界の分野からヒントをもらえそうです。
丙・丁の人
日干が、火の五行の人。
水剋火で、水に火が剋されます。
昨年は壬の年で、強い大きな水だったので、火への剋も強かったですが、今年は陰の水なので剋はそこまで強くありません。
ただ、火と真逆の性質のものが水ですから、足止めを食らうような状態は続きます。
体力的にも、精神的にも消耗しやすいです。
火が水に消されるということは、頑張っても手応えを感じられなかったり、正当に評価を得られない、周りにわかってもらえないという葛藤が生まれやすいです。
骨折り損になったり、誰かの分まで背負わなければいけないことも、出てくるかもしれません。
でも、辛い経験や我慢は、人としての器を広げてくれます。
陽の火である丙の方は、雨が降って太陽が雲隠れするように、うまくいきかけてもストップするような、一時停止が多くなる年です。
昨年の壬の年はアップダウンがかなり激しく、変化が多かったと思います。
我慢を強いられるような出来事や、体が思うように動かず苦労したのではないでしょうか。
ガンガン突っ走ってきた丙の人も、ペースダウンしていきます。
せっかちな方は、もどかしさを感じやすいですが、天から与えられた休憩期間だと思ってゆっくり片付けていきましょう。
激しい雨の年ではないので、お天気雨のような感じで、意外とうまくやれます。
最終的には、うまく収まるものも多いでしょう。
普段の無鉄砲さ、無理をしやすいところが抑えられ、平均的・安定的にという意識に切り替わってきます。
落ち着ける場所を求めて、結婚を選ぶ人も増えそうです。
陰の火である丁の方も、水と火のぶつかりあいで物事は思い通りに進みにくいです。
昨年が壬との干合の年だったので、イレギュラーなことも多かったでしょう。
不思議な縁がつながったり、思いもよらない展開に進んだり、良くも悪くも普段ないような経験をするなど、特別な年になったと思います。
今年は、丁に雨が降って、ロウソクの火、焚き火が消されるような年になります。
忍耐力を試されることも、増えるでしょう。
10年サイクルで、癸の年は巡ってきますが、今年は10年ぶりの奮闘期となります。
10年前の2013年を振り返ってみると、ピンとくるものがあるのではないでしょうか。
その時辛かった思い出がある人は、ぜひそこから学んだ教訓を活かしてくださいね。
戊・己の人
日干が土の五行の人。
土剋水で、水が土を剋します。
土が水を埋める、濁らせるという関係ですから、不動の土も自ら働きかける期間です。
昨年は大きな水の壬の年だったので、土と水のぶつかりあいが激しく、大きく状況が変化した人や、体調を崩した方も多かったかもしれません。
今年は陰の水で、そこまで激しくない雨の水ですから、山の土も、畑の土も優しく潤されることになります。
陽の土である戊の方は、癸と干合する年となります。
イレギュラーな出来事が多くなるでしょう。
不思議な縁がつながったり、人生を大きく変えるような出会いがあったり、自分の想像をはるかに超えるような展開を迎えそうです。
今まで知らなかった自分を、見つけることができる時ですね。
ただ干合の年というのは、気持ちがフワフワしやすく、地に足のつかない期間となります。
大事な契約や、大きなお金が動く買い物などには注意が必要です。些細なミスも増えそうなので、ダブルチェックを忘れずに。
人の世話をしたり、濃い人間関係を築いていくことがテーマとなる年です。
昨年は、人間関係が一気に広まったと思いますが、今年は、本当に大切な人、一緒にいたい人だけに絞られていきます。
結婚願望が高まったり、運命的な出会いを経て、結婚する人も多いでしょう。
干合の年はモテるので、八方美人になって、大切なものも失わないよう注意してください。
陰の土である己の方は、自分から攻めていくような挑戦の年となります。
昨年は壬の年だったので、田畑に大量の水が流れ込むように、ペースを乱されることが多かったでしょう。
自分のテリトリーを、荒らされるようなこともあったかもしれません。
必要以上に他人が首を突っ込んできて、疲れてしまった人も多いと思います。
人間関係がテーマとなった年ですが、今年もそのテーマは続きます。
人の面倒をみたり、周囲も引き続き賑やかでしょう。
畑に雨が降って、作物がどんどん育っていくように、人が自然と集まってきやすく、モテる1年となりそうです。
雨降って地固まるというように、誰かとケンカしたり、揉めたとしてもそれがきっかけでより理解が深まったりします。
人との出会いを通して、才能を活かせる仕事が見つかったり、お金の循環もよくなっていきます。
庚・辛の人
日干が金の五行の人。
金生水で、金が水を生み出します。
自分の力を外に洩らす、表現していく、発散していく年です。
陽の金である庚の方は、孤独感が強まりそうです。
賑やかに表現していくのではなく、自分と対話してその結果を外に見せていくような、個人プレーの年となります。
昨年は壬の年だったので、金が水源となってたくさんの水を生み出すように、達成感が大きかったでしょう。
ゼロから生み出すこと、作りあげることを頑張った人が多いのではないでしょうか。
ただ、同時に疲労感も大きかったと思います。
海の底に金塊が沈んでしまうように、ドツボにはまってしまうこともあったでしょう。
調子の良い時と、流れが止まってしまったように感じる時の差が、激しい1年でした。
今年は雨の水ですから、庚が鉄だとすると、水によって金属は錆びてしまいます。
切れ味が鈍るように、調子が出なかったり、メンタルが傷つきやすくなります。
落ち込むことが多くなり、他人と自分を比較して、辛さを感じやすくなりそうです。
でも、孤独感が強まる分、センスはどんどん磨かれていきます。
寂しさ、一人で悶々とする時間というのは、芸術センスや美的センスに繋がります。
表現したものが注目を集める年でもあるので、孤独や辛い体験もマイナスばかりではありません。
陰の金である辛の方は、感覚優先に生きる年です。
元々芸術センスが高いのが辛の方たちですが、今年は自分の創造性を存分に発揮しちゃってください!
昨年は、壬の年だったので、宝石が水に洗われるように外からの刺激が多かったと思います。
四柱推命では、辛が壬で洗われ、光輝くことを陶洗と言います。
吉とされる作用ですが、陶洗の「陶」は、人を導き教えて、人間性を形づくるという意味があります。
ただただ、水で現れてキレイ〜となるのではなく、人間性を叩き直されるような出来事にも直面するということです。
だから荒療治のような経験をした辛さんも、多かったでしょう。
その経験も踏まえて、今年は自由に自分を出していけそうです。
人の意見は後回しにして、ぜひ自分の美を追求してみてください。
今年の、癸の年自体のテーマが、新しいものの誕生ですが、辛の人はその役割を担っていくことになるでしょう。
時代の最先端をいく、辛さんたちが、流行をつくっていく年となります。
壬・癸の人
日干が水の五行の人。
自分と同じ水の年が、今年も続きます。
昨年は壬の年だったので、日干壬の方は、強制的な変化があったかもしれません。
再スタート、レールが切り替わるような生活の変化、新しい挑戦など、リセットされる年でした。
特に、「壬寅」の人は新たな決意をしたり、迷いながらも答えを出さなければいけないことがあって、大変だったと思います。
今年は癸の年で、陰の水がメインになります。
水の荒々しさは、弱まりますね。
昨年は、一人で戦わなければいけないような場面も多かったと思いますが、今年は仲間が欲しくなってきます。
誰かと力を合わせやっていくのが、2023年のテーマとなります。
守るものができると、強くなれる時です。
陰の水である癸の方は、10年に一度の主役の1年となります。
十干は1年ごとに巡っていきますが、今年は癸の方に10年ぶりにスポットが当たります。
新しい扉が開くように、転換期を迎えます。
今年一気に環境が変わる人もいれば、今年の出来事をきっかけにして、新たな旅が始まる人もいます。
自分が何をしたいのか?が、見えてきたり、本当はこうしたかったんだ!と、目標がはっきりしてくるので、やりたいことを探していた人は答えが出そうです。
仲間・チーム・組織から独り立ちして、旅立つ決意をする人もいるでしょう。
方向性を変える、自分の意志・直感に従って行動していくと良い年です。
「癸卯」の人は、特に重要なターニングポイントで、60年に一度の特別な年となります。
ここから人生の第二ステージが、スタートします。
「癸酉」の人は、痛みを伴いながらの、軌道修正が入りそうです。
レールが切り替わるような年ですから、怖さもあると思いますが、より良くなるための変化だと思って受け入れましょう。
雨粒が落ち続ければ、固い岩にも穴をあけることができるように、努力してきたことがある人は、結果が出る年です。

2023年も皆様にとって実りの多い一年になることをお祈りしています。


