晩年期の占い方
晩年期、人生の最終目的地、生まれてどこへ向かうのか?というのがわかるのが、時柱です。
まず、時柱の干支をチェックしましょう。
時干支から、自分が60代以降どんな人になっていくのか、人生の最終目的地というのがわかります。
例えば、この命式だと時柱は丁卯です。
丁卯という干支の特徴は、小さな火で草花を炙るという組み合わせなので、薬草を火で炙る、香草を炙るというふうに連想することができます。
薬草を火で炙って薬を作る、というイメージから人を癒す人、傷を治す人、癒しを与える人という風になります。
お香のようなイメージでも、人に癒しを与える、心を浄化する、落ち着ける人と考えられますね。
丁というのは、身内を大切にするので、家族や仲間だと思った人に深い愛情を注ぎます。
晩年期、老後は家族を大切にする人、人のために癒しを与えていく役目をもつ人ということです。
覚悟を決めると、大胆な行動に出ることもあるので、癒し系に見えてガッツもある晩年期となります。
ちなみに、これは日干が何かは関係なく、この時柱の干支の特徴だけで見ています。
簡易的ですが、自分がこの先どうなっていくのか?
最終的にはどんな人物になっていくのか、人生の目的などがザッとわかります。
時柱の干支を見ればいいだけなので、簡単ですね。
時干支が甲午の場合
甲午だったら、真夏の太陽の下に立つやしの木のように、陽気で明るい晩年期になる。
火に燃やされる木なので、人を助けたい、役に立ちたいという気持ちも強くなるでしょう。
ちょっと抜けていたり、楽天的すぎるところがあったり、火の要素も持つので短気な面もあります。
時干支が乙亥の場合
乙亥だったら水の上に浮く、草花なのでフラフラと放浪するような晩年期になる。
帰る場所を持たず、風の吹くまま流されていくような人になります。
精神面が不安定だったり、ノイローゼになりがちなところもあるでしょう。
時干支が丙子の場合
丙子だったら太陽と、海という組み合わせですから、見た目が眩しく綺麗、美しく輝く晩年期となる。
聡明で、人をひきつける晩年です。
でも、火と水ですから内面の葛藤が多くなったり、気分の浮き沈みが激しくなります。
時干支が戊辰の場合
戊辰だったら、山が2つ並んでいるという組み合わせですから頑固で、パワフルな晩年期となります。
人に頼らず、一人で突き進んでいくような晩年です。
戊辰は魁罡星のひとつなので、年を取ってもバリバリ働くとか、生涯現役なタイプです。
時干支が己酉の場合
己酉だったら土の中に宝石が埋まっているような干支です。
可能性がたくさん詰まった晩年期です。
人から注目されるセンス、才能があったり、人目をひきやすく男女共にモテる晩年でしょう。
時干支が庚子の場合
庚子だったら水に浮く、金属です。
時間が経てば、金属は水の中に沈んでしまうので、積極的に行動した方が良い晩年期となります。
じっとしていたら水で錆びてしまうので、老化も早いなんて考えることもできます。
短気集中で結果を出す晩年とも言えます。
時干支が辛丑の場合
辛丑だったらドロドロした土の中にある宝石です。
才能や魅力はあるけれど、なかなかそれが表に出にくい晩年です。
外見はおとなしく、控えめに見えても芯が強く、頑固な晩年期になるでしょう。
時干支が壬寅の場合
壬寅だったら海の中に立つ木です。
もしくは、海を流れる流木です。
ロマンチストで、自由気ままに過ごしていくという晩年になります。
年を重ねるごとに、単独行動が好きになり、縛られたくないという気持ちが強くなっていくでしょう。
時干支が癸巳の場合
癸巳だったら雨と蝋燭の火という組み合わせです。
もしくは、水に浮かぶ火です。
神秘的なイメージがあるように、芸術センスに優れていたり、人には真似できない才能、特技を持つ晩年期となります。
メンタル面は不安定になりがちですが、芸術の世界で活躍できそうです。
時柱の通変星から晩年期の行動パターンがわかる
では続いて、時柱の通変星からわかることです。
時柱にある通変星から、どんな晩年期になるか?
行動パターンや考え方などが具体的にわかります。
とくに、天干から出ている通変星がわかりやすく晩年期に現れる特徴となります。
蔵干から出る通変星は、本音、潜在的な思い、本当はこうしたいと密かに思っていることが隠されています。
自分の思いに忠実な晩年期です。
こうと決めたら人に邪魔されたくないでしょう。
頑固な晩年になります。
子供や家族に囲まれて過ごすことよりも、一人の時間を大切にします。
自分の気の合う仲間をつくって、その中で上に立つような晩年期です。
平等意識が強く、年齢や性別などあまり気にしません。
ただ、比肩よりも頑固な部分が強くなる晩年と言えます。
仲良しこよしで集うというより、自分の居心地の良い場所を作りたいタイプです。
自分の楽しみを優先させる晩年となります。
好きなことをして、自由に生きる晩年ですね。
自然が好きで、静かでのんびりできるところに住む場合が多いです。
好きなものに囲まれていたら幸せというタイプになります。
子供や孫は、近くにいる場合が多いでしょう。
繊細な晩年期となります。
周りに人がいても孤独を感じていたり、何か虚しさがあるでしょう。
芸術センスを活かして、絵を描いたり、創作活動に励むことになる場合もあります。
病気がちな晩年になる傾向もあります。
にぎやかな晩年期です。
人が自然と周りに集まってきたり、自ら人の集まりに参加するような晩年となるでしょう。
年を取ってから、パートナーを見つけたり、幾つになっても恋愛していたいという人です。
知識を貯めたり、お金を貯めたり、コツコツ蓄積していく晩年です。
心配性で、お金に対してもきっちりしているでしょう。
60代以降に結婚したり、再婚することもあります。
自分の信頼できる人、少数の友達と絆を深めて穏やかに過ごす晩年期です。
行動的な晩年期となります。
時柱に偏官があると生涯現役という感じで、引退知らずです。
体が動かなくなるまでは働く!!というようなタイプになります。
パワフルな分、トラブルを起こしたり、何かのために戦うような活動をするかもしれません。
プライドの高い晩年となります。
争いごと、喧嘩などはなるべく避け、品良く静かに知的に過ごしたいという思いが強くなります。
お金を無駄にしたり、無駄な体力を使うなど、無駄なことはしたくないでしょう。
晩年期に地位や名誉を得ることになる場合もあります。
いくつになっても探究心を忘れず、常に冒険していたい晩年です。
自分の目で見て確かめたい、身を持って体感したいというのが偏印という星ですから、気になったらどこへでも出かけていきます。
精神性が高くなり、スピリチュアルな才能に目覚める人も多いです。
占い師として活動することもあるでしょう。
旅行先で人生の最後を迎えるなど、居場所をつくらず自由奔放に過ごす晩年期です。
生涯学びを続けていたい星です。
晩年期が印綬なら、学んできたことを次の世代に伝える、先生や講師のような立場になるでしょう。
小説家になったり、文学をやっていく場合もあります。
人に何かを教えるのが得意で、教祖的な素質を持っています。
時柱が偏印・偏官の人なら
時柱が偏印、偏官という組み合わせなら、幾つになっても冒険していく、じっとしていられない晩年期。
気になったら即行動!という感じになりますね。
スピリチュアルな能力が開花して、占い師として活躍したり、精神世界の分野をやっていく人になることも考えられます。
偏官は働き者の星でもあるので、休まず頑張ることになりそうです。
体を酷使する傾向があるので、体調管理はしっかりしたほうが良いですね。
海外に行くことが多かったり、晩年は海外に移り住むことになるパターンもあります。
全く知らない土地で、新しい生活を始めるかもしれません。
時柱が比肩・偏印の人なら
比肩、偏印という組み合わせなら、マイペースに自分の世界を作っていくような晩年。
あまり人脈や、家族などは気にしません。
自ら離れていったり、一緒に住んでいたとしても一人の時間を優先します。
時柱が偏財・食神の人なら
偏財、食神という組み合わせなら、子供や孫に囲まれて賑やかに暮らします。
友達が多い晩年、自分の趣味を仲間と共に楽しむことになるでしょう。
時柱が傷官・偏印の人なら
傷官、偏印といった組み合わせだと、体調を崩しやすかったり、怪我や病気をしやすい晩年となります。
日干が何によるかで、通変星が生まれる五行の組み合わせが変わります。
それによって特徴が少しずつ変わってきたりしますが、大体、自分がこんな要素を持っている。
自分にはこんな可能性がある、こんなふうに人生を進んでいくんだという参考になると思います。
時柱の十二運からわかる晩年期の特徴


