三合会局を命式に持つ人は、容姿・人格・才能・チャンスに恵まれたり、多くの人に影響を与えるなど、大物になる可能性を秘めています。
スケールが大きく変わった人生を歩む・変わった体験をする、といった傾向があります。
卯亥未の三合会局を命式に持つ場合
こちらの命式は、卯・亥・未の三合木局が成立します。
ただ、三合が命式内にあると言っても、星のバランスが重要です。
まず日干支が、乙亥なので木が本質の人となります。
乙は自然界のものに置き換えると、草花です。
亥は冬の水、冷たい雨を意味する水の十二支です。
乙亥という干支は、冷たい水の上に、草花が浮いているような状態を意味しています。
水の上に浮いている草花なので、根がありません。
あちこちにフラフラと流されることになります。
放浪癖があったり、帰る場所を持たない、作らないという性質があります。
幼少期は、家庭内に波乱が起きやすかったり、複雑な環境で育つ場合も。
水の上でプカプカ浮いている草花なので、精神的にも不安定になります。
ノイローゼや、鬱っぽくなりやすい傾向もあるでしょう。
そして乙は、平等意識が強く仲間思いです。
協調性があり、世渡り上手ですが、年功序列などの縦社会は苦手。
先輩を敬う、上下関係意識しなければならない環境は、苦しくなりがちです。
乙亥は、異常干支のひとつで、家庭面の異常という異常性を持っています。
平凡で安定的な家庭や、世間一般でいう普通の家庭を目指そうとすると、夫婦仲や子供運が悪くなります。
一生独身の方が、平和に生きられる人でしょう。
もし結婚したとしても、子供がいない夫婦の方がうまくいきます。
せっせと貯金して、将来はマイホームを持とう!というような計画を立てない方が、良いタイプです。
行き当たりばったりで無計画な方が、逆に面倒事が起こらないでしょう。
命式内のバランス
命式内には、比肩が2つあり、乙の根となる卯も持っているので日干が通根していて強いです。
比肩は、自我を強める星なので、乙の性質・特徴がより濃くなります。
乙は木の五行ですから、上に向かって伸びるという性質があります。
陽の甲と比べると、陰の乙は、内向的で臆病。
慎重派という特徴もあります。
甲よりも柔軟で、人に合わせたり、後ろについていくことができます。
甲は大きな木ですが、乙は草花なので、一本でまっすぐ天に向かって伸びるというより、何かに巻き付いたり、同じ草花同士で支えあうなど横の繋がりも重視します。
また、乙という漢字は、草木が曲がりくねって芽生える様子を表す象形文字です。
土を持ち上げ芽を出そうと、土の圧力に対抗している形ですから、ここからわかるのは乙の人は、若いうちは苦労が多いということ。
草花が雨や風という、外的影響を強く受けるように、自分らしさを発揮するまでには時間がかかります。
邪魔が入ったり、思わぬところで不幸に襲われたり、波乱が多いでしょう。
でも、苦しさを乗り越えながら、強くたくましく上に伸びていくのが草花です。
だから乙の人は、見た目は可愛いらしく、穏やかだったり優しく見えますが、かなりのガッツの持ち主となります。
見かけによらずたくましく、人知れず努力をしているタイプです。
比肩が2つあるので、こういった要素がより強くなります。
自家発電できるエネルギーを持つ人
亥の月生まれの乙なので、冬の始めでとても寒い時期の草花となります。
草花が成長するには、太陽と雨となる水が必要ですが、冬なのでまず何よりも太陽を欲します。
でも、この命式内には太陽を意味する丙がありません。
日干の隣に、丁を持っていますが、これは灯火です。
太陽のように雪を溶かして、熱や光を当ててくれるような力は持っていません。
日干支が乙亥で、冷たい水の上に浮かぶ草花という本質にプラスして、隣に癸もあります。
日支蔵干も壬なので、水に囲まれて凍ってしまうような状態です。
ここだけ見ると、かなり苦しい人生になってしまいますが、この命式には三合木局があります。
木の部分での三合で、木=春ですから、春の時期と同じエネルギーを持っていることになります。
春の木のエネルギーが、元々命式に備わっているのです。
冬生まれで、周りを水に囲まれていても、水にやられてしまうことがなく、自分を保つことができる。
自家発電できるようなエネルギーを持っている人となります。
たくさんの水に耐え、むしろそれを栄養源にして自分の力に変えていくことができるのです。
自分の力で成功していく力を持つ人となります。
成功できる才能があるけれど破壊性も秘めている
三合木局で木の要素が強まるので、本質の乙もより強くなります。
自我が強まり、命式内の亥亥の自刑も相まって、頑固さとなって表に出ます。
自分ひとりでやりたい
自分の意見を曲げたくない
自分のやり方でやりたい
という意識が強くなります。
土がないので、強い水を剋してくれるものがありません。
水の勢いを抑えるものがないため、暴走性も持っている人となります。
自分の力で成功できるけれど、作りあげたものを自分で壊してしまうという面があるでしょう。
自分自身を制御できず、無茶をしてしまうこともあります。
そして、土があると水を抑えるので、安定する、固めるということができますが、それがないのであちこち放浪したり、変化の多い生活を送ることにもなります。
健康面で不調を感じやすい
印星が多いので、健康面でも偏りが出やすくなります。
印星が多い人というのは、偏食傾向があります。
そしてこの命式の場合は、水が多いということなので、塩辛いものや味の濃いものを好む傾向があります。
しょっぱいものを食べすぎて、高血圧になるといった心配もありますね。
水が多いと、体が冷えやすく、肩こりや血行不良によるトラブルが出ます。
極端にどれかの五行に傾いていると、そこにトラブルが起きやすいですが、持っていない部分も逆に、ダメージが出やすくなります。
多すぎても、少なすぎてもダメなのです。
命式内に、土や金という五行がないので、胃腸(土)にトラブルが起きたり、肺や呼吸器系(金)にも弱さが出やすいので注意です。
芸術性を活かして専門分野でプロになる人
財星と官星を持っていないので、組織に属したり、集団で何かをすることがあまり得意ではありません。
偏印・印綬と食神が揃っている人というのは、専門職向きの人となります。
もともと三合会局を持っている人は、スケールの大きなことをやっていく運命です。
なにかひとつの分野で、プロになれる人です。
財星がないので、あまり人と深く関わるのが好きではないでしょう。
乙なので、周りに合わせたり、仲間意識がないわけではありませんが、人とベタベタすることを嫌ったり、人間関係はドライになりがちです。
官星もないので、責任感のあるポジションで人を引っ張っていくなども、あまり向いていません。
それよりも、自分の持って生まれた才能を表に出していくことで満たされるでしょう。
人と協調して何かをやるよりも、一人で得意なことをやっていく方がやりがいを感じるし、能力も活かせます。
三合木局がある人は、発展運の持ち主です。
停滞した流れを打ち破るという力もあります。
芸術性を生かした分野、専門職で才能を発揮して、多くの人に感動を与える役目を持っています。