天中殺とは?
天中殺(空亡)は、運気の流れが滞る。よくない時、低迷期などと言われています。
でも、実は天中殺って悪い部分ばかりではないし、怖いものではないのです。
12年置きに、誰にでも2年間巡ってくるもので、コントロールの難しい、ブレーキがききにくい乗り物に乗っているような期間となります。
天中殺ではない期間と比べると、思い通りに進まないことも多くなります。
でも逆に、フィーバーすることもあります。
天井も底もないので、どこまででも飛躍することができるし、どこまでも転落することもあるという時期なのです。
芸能人など、突然ブレイクする人っていますよね。
そういう人は、天中殺の運気をうまく利用して、波に乗っていることが多いです。
この記事でも書いていますが、賀来賢人さんもそのひとり。
天中殺の種類は6つ
天中殺は、6つのグループに分かれます。
私たちの周りには、6つの方角が定められています。
東・西・南・北そして天・地の6つです。
この6つの方向に、それぞれ時間や空間、人物、出来事などが振り分けられています。
天中殺というのは、「東西南北天地」の方向のうちどれか一つが、欠けるという現象なのです。
ー天中殺の種類ー
戌亥天中殺(運命数が1〜10)・・・地上欠ける
申酉天中殺(運命数が11〜20)・・・西方向欠ける
午未天中殺(運命数が21〜30)・・・南方向欠ける
辰巳天中殺(運命数が31〜40)・・・天上欠ける
寅卯天中殺(運命数が41〜50)・・・東方向欠ける
子丑天中殺(運命数が51〜60)・・・北方向欠ける
自分がどのグループに入るかは、生まれた日の干支でわかります。
あなたは何天中殺?
運命数をこちらでチェック!
天中殺で見る人生傾向・開運方法
戌亥天中殺タイプ
運命数が1〜10の人は、戌亥天中殺となります。
戌亥天中殺は、6方向のうち「地上」の部分が欠けることになります。
地上が司るのは、現実世界・自分の居場所・現実思考など。
現実世界、居場所が欠けるので、精神性が高い人となります。
目に見えないものを大切にするのです。
あまり現実にこだわらず、心の世界を重視します。
現実的な欲求や、所有物にはそれほど価値を感じないでしょう。
それよりも、精神的なもの、心の充足を求めます。
幼い頃から、現実に対してどこか諦めの感覚が強いかもしれません。
自分のいる環境や現状に満足できず、どこにも自分の居場所がないような寂しさを、抱えているかも。
そのため、誰にも踏み込ませないような、一人の空間を大切にしています。
孤独に強くなる傾向があります。
親しみやすい雰囲気なので、周りに人は集まりますが、本人は心の壁を感じています。
なんだか現実にリアリティを感じず、想像やイメージの世界で生きることも。
哲学的な思想が好きだったり、架空の物語に没頭します。
年を重ねるごとに、上へ上へと、天を目指す生き方となります。
目標があると、超人的なエネルギーを発揮して、たいていのことはクリアできます。
専門分野を極める、カリスマになることもできるでしょう。
生まれながらに、芸術的センスが高く、人の本質を見抜く鋭い観察力も持ち合わせます。
戌亥天中殺の人は、天中殺の期間になると、精神的な面で嵐が起きます。
思い悩み、深く落ち込んだり、苦しむことで、本来の自分を見つけることができます。
大きな挫折や失敗、大切なものをなくすなど、人生を諦めるような経験により、心を成長させることができる人です。
心に大きな穴があくことで、自分の力を発揮するようになるのです。
また、自分の家系から離れた方が開運できるでしょう。
親元を遠く離れて、一から新しい家族を作ることで運気の流れが良くなります。
両親や祖父母との関わりが濃かったり、監視が厳しい場所では、苦難の多い人生になるでしょう。
申酉天中殺タイプ
運命数が11〜20の人は、申酉天中殺となります。
申酉天中殺は、6方向のうち「西」の部分が欠けることになります。
西の方向が司るのは、過去や家庭など。
そのため、過去の体験や家庭における立場が欠けるので、過ぎたことはしょうがないと、割り切ります。
さらに、安定や安らぎを求めるよりも、休まずパワフルに働く人となります。
家庭を安息の地とせず、気持ちはいつも外の世界に向いています。
結婚したり、家庭を持つことに、そこまで興味がないでしょう。
結婚したとしても、女性は仕事を続け、専業主婦にはならないタイプ。
男性も、残業や休日出勤も平気で引き受けます。
家族サービスを、するタイプではないのです。
愛情を持って接するよりも、家族サービスも仕事してなら、役割を果たそうとします。
申酉天中殺の人は、タフでパワフルな前進力が備わっています。
持って生まれた才能を、仕事で活かすために生まれてきたと言える人です。
純粋に自分の力を活かして働くことが好きで、お金への執着もそこまでありません。
社会において、自分の能力を発揮していくことが、何よりの喜びなのです。
人に任せるのは苦手。
休息を取るのも苦手で、なんでも自分でやりたがる傾向があります。
家庭や配偶者との縁が薄いだけでなく、補佐役や部下にも恵まれないでしょう。
あなた自身は、人一倍人間関係を意識し、うまく立ち回ります。
でも、あなたのサポートをしてくれるような、信頼のおけるパートナーは、見つけにくいのです。
自分が中心となって、リーダーシップを取り、新しい世界を切り開いていきます。
申酉天中殺の人は、天中殺の期間になると、いつも以上にハードさが増し、協力者がいないということになりがちです。
もともと、休むことが苦手なあなたは、一人で全部抱え込み空回りしてしまいます。
無理やり動いて、絡まった糸をますます、こんがらがらせることに。
動かさなくてもいいものを、力づくで動かそうとして、体力を消耗したりします。
そういった体験を通して、あなたは休むということを覚えるのです。
動くことだけが全てではないと、悟った時に、本来の力を活かせるようになります。
また、親や周りにすすめられたからと言って、結婚しないほうが良いタイプです。
気が乗らないのに、家庭を持ってしまうと、生きづらさを感じる出来事が多くなります。
もともと、配偶者に頼るような家庭を作りにくい人です。
決まった帰る場所がないほうが、精神性が高まり、開運できるでしょう。
午未天中殺タイプ
運命数が21〜30の人は、午未天中殺となります。
午未天中殺は、6方向のうち「南」の部分が欠けることになります。
南の方向が司るのは、未来や子供など。
そのため、未来に想いを馳せるよりも、過去を大切にする人となります。
子供との縁が薄く、親になったとしても、距離を感じる親子になるでしょう。
その分、両親や祖父母との縁が強く、可愛がられます。
家業を継ぐなど、受け継ぐ役目を担う人も多いです。
親だけでなく、先生や上司、目上の人から引き立てられる運があります。
あなた自身も目上の人を大切にし、古くから続いてきたものを信じ、守ります。
緻密な思考力と、冷静な分析力があり、知的に行動します。
思いついた瞬間にやってみるとか、荒っぽく行動することはほとんどないでしょう。
クールで、内面は傷つきやすく、神経質な面も。
きめ細かく生きるので、人のことをじっくり観察したり、日々の出来事を分析したりします。
細かい部分まで気が回るので、周囲から頼りにされ、秘書などサポート的な役割も得意です。
凝り性なので、好きなことを見つけると、とことん集中します。
集中して、学ぶことや研究にのめり込む人です。
頭の回転が早く、プライドも高いので、庶民的な明るさとは縁遠くなります。
精神的レベルが高いので、世の中に反発する傾向もあります。
高い場所から、世間を見下ろすような意識が強いのです。
午未天中殺の人は、天中殺の期間になると、次のステージに進む準備が始まります。
急に忙しくなり、バタバタし始めます。
もともと、精神性が高いので、自分の心の変化には敏感です。
そのため、ガツンと心に穴があくような衝撃的な体験は、ほとんどないでしょう。
天中殺の期間は、慌しさに身を任せ、とことん肉体エネルギーを消費させてください。
普段頭ばかり使ってしまう午未天中殺の人にとっては、肉体エネルギーの消耗が、次のステージへ進む鍵となります。
また、結婚して子供を持ったとしても、子育てに没頭しない方が開運できる人です。
子供や目下の人を可愛がりすぎると、運気の流れが滞ります。
自分だけの世界を持って、知性をいかす道を見つけてください。
辰巳天中殺タイプ
運命数が31〜40の人は、辰巳天中殺となります。
辰巳天中殺は、6方向のうち「天上」の部分が欠けることになります。
天上が司るのは、精神世界・信仰心など。
そのため、精神的なものには興味が薄く、イメージ力も乏しくなります。
あれこれ想いを巡らせたり、理想を掲げるようなことは苦手。
全て、実際の体験を通して、自分の中に落とし込んでいきます。
6つの天中殺タイプのうち、一番のリアリストです。
損得には敏感で、リスクをしっかり自覚してから動きます。
理論や思想よりも、実行力、行動力に重きを置いています。
口ばかりで、動かない人にはイライラしてしまうことも。
目の前の現実が全てで、目に見えないものは信用しないでしょう。
辰巳天中殺の人は、占いや神様などを信じない場合が多いです。
言葉で、気持ちを表現するのが苦手で、態度や物で気持ちを伝える人です。
上下関係にはこだわらず、気さくで親しみやすいです。
ただ、独特の個性を持ち、不思議な人だと思われることも多いかもしれません。
一風変わった、ユニークな発想力を持っています。
理解されにくく、組織では息苦しさを感じることが多いでしょう。
独自のアイディアで、周りを驚かせる力があるので、煮詰まった状況にメスを入れる力は重宝されます。
辰巳天中殺の人は、天中殺の期間になると、心の状態が不安定になりがち。
縛られるのが苦手で、マイルールで突き進んでいく人がゆえ、天中殺の時期は思い通りに進まずに、苛立ちが多くなります。
個性的な言動がエスカレートして、誤解されたり、はみ出しものに。
はみ出すことが許されない環境や、平凡な環境では苦しくなるばかりです。
思い切って、窮屈な安定を手放した方が、本来の力を発揮できるようになるでしょう。
孤独になったとしても、自分のルールで生きていける場所で思いっきり咲いてください。
その方が、人が考えつかないような、斬新なアイディアをうみだすことができます。
また、若いうちから親元を離れた方が、開運できる人です。
親のスネをかじったり、あてにしていると、生きづらさを感じる出来事が多くなります。
アウトロー的に生きることで、人生が輝きだします。
寅卯天中殺タイプ
運命数が41〜50の人は、寅卯天中殺となります。
寅卯天中殺は、6方向のうち「東」の部分が欠けることになります。
東の方向が司るのは、社会・仕事・学校・母親・友人など。
母親との縁が薄く、社会に出ていく前進力が弱い傾向にあります。
学校や職場にも、違和感を感じ、友人にも心を許せません。
母親や友人と、心をうまく通わせられないことにより、幼い頃から独立心が強くなります。
でも、寅卯天中殺の人は、パワフルでポジティブ思考。
楽天的で、なんとかなるでしょ!と、物事を重く考えません。
違和感を感じながらも、学校や社会などの組織の中でも、うまく振る舞います。
エネルギッシュで、影響力も強く、周囲の人を巻き込んで、存在感を示します。
全体をまとめる能力も抜群。
広い視点で物事を見ることができ、今何をすべきかを素早く見抜きます。
やると決めたら、戦車に乗っているかのごとく、ガンガン突き進みます。
狙った獲物は、逃さないタイプでしょう。
急に止まったり、突然また激しく動き出すような、アップダウンも激しめ。
大雑把になりがちで、おっちょこちょいな面も。
思い込みが激しくて、用心深さにかけるので、思わぬところで転びます。
黙っていても、魅力的に見られる人です。
恋愛遍歴も多くなるでしょう。
ただ見た目とは裏腹に、本当は、常に安住の地を求めて苦悩しています。
寅卯天中殺の人は、天中殺の期間になると、行動力が上昇します。
ますますじっとしていられなくなり、大暴れすることに。
人の気持ちの真意を汲み取れず、反感を買うこともあるでしょう。
無茶苦茶に動き回ることよりも、精神的エネルギーを発散させるほうが、現状打破できます。
精神的エネルギーの発散とは、「気」を使うこと。
この時期に向いているのは、マルチタスクです。
複数の作業を、同時にやる。
短い時間で区切りながら、並行して取り組むのです。
普通は、マルチタスクは多方向に気が散って、パフォーマンスが下がると言われていますが、寅卯天中殺の人は例外。
天中殺期間は、あえて多方面に気を回すことをやりましょう。
また、親の代から続いてきたものを、守らない方が開運できる人です。
母親や友人との縁が薄くても、あなたは大丈夫。
自己犠牲的に、母親や兄弟、友人、恋人に尽くそうとすると苦難が多くなります。
子丑天中殺タイプ
運命数が51〜60の人は、子丑天中殺となります。
子丑天中殺は、6方向のうち「北」の部分が欠けることになります。
北方向が司るのは、父親・目上など。
父親との縁が薄くなったり、先生や上司など目上の人から、助けを得られにくいでしょう。
目上の人に頼らず、自力で未来を切り開いていく、ガッツを持って生まれてきました。
誰かに頼るよりも、自分から新しい流れを作り出すことができます。
初代運の持ち主で、独立して自由に仕事をしていくことも可能です。
コツコツと努力できる人で、障害があっても乗り越える強さがあります。
タフで、現実的。
過去を振り返らず、明るい未来に希望を持って、突き進んでいく人です。
見た目はソフトで、優しい印象を持っている人が多いでしょう。
世話好きで、面倒見がよく、子供や部下を大切にします。
情が深いので、他人の苦労まで背負いがち。
でも、あえて険しい道を選んだ方が、本来の自分の力を発揮できます。
誰にでも優しく、困っている人がいたら、手を差し伸べますが、父親に対しては嫌味を言ったり、反発しがちでしょう。
結婚すれば、真面目に家庭に愛情を注ぎます。
子煩悩な親となるでしょう。
上下関係の激しい職場などで、反抗的な面が出てやりづらくなります。
独立独歩の生き方が向いており、大器晩成なタイプです。
子丑天中殺の人は、天中殺の期間になると、突破口が見つからず焦ります。
なんでも、自力で解決したい人なので、うまく進まずイライラ。
マイペースが保てず、苦しむことになるでしょう。
自分の力不足を目の当たりにして、辛い思いをするかもしれません。
でもそんな体験を通して、自分に何ができるのか?この先どうしていきたいのかを、真剣に考えられるようになるのです。
そして、人に頼るというより、こうしたい、こんなことをやりたいと思っているとアウトプットしてみてください。
突破口は人を通じて、見つかるものです。
子丑天中殺の人は、天中殺が終わる頃、大きな独立運がやってくることが多いでしょう。
また、親と仲良くしようと努力したり、目上の人に好かれようとしない方が、開運できる人です。
目上の人に頼るような生き方は、あなたの宿命の逆方向に進むことに。
生まれながらのエネルギーが強い人なので、一人で切り開いていく!と決めて進む方が、人生が好転していきます。
欠けている部分はカルマ?今世の課題?
6つの天中殺は、それぞれ欠けている部分を示しています。
でも、欠けている部分は、足りないということではありません。
欠けている部分を努力で埋めようとしても、苦しくなるだけ。
じっとしていることが苦手な人に、天中殺の時は動かず、じっと耐えましょうって酷な話ですよね。
カルマとか、課題とか、乗り越えるとか・・・そんな自ら、生きづらくなるようなことはしなくて良いと思うのです。
それよりも、得意を伸ばす。
持って生まれた能力をいかす。
持っていない部分は、誰かに任せればいいのです。
今世のあなたの役割では、ないということです。
得意なことをして輝いた方が、人生は開運していきます。